"Future Media Education for Children" Workshop

Content produce of media education program for children workshop held for four years in a row. This workshop pays attention to relationship between children’s environment and media tools.

There are modern Japanese children in the networked and exposed media environmental situation whether they like it or not. It is necessary that we develop better education contents and contribute it to children.

In this workshop, participant observed actual classroom carefully and set up a hypothesis.

After a week, he presented his plan that children and parents camp in the roof of department store. This plan included a physical experience and a media like experience. His plan accepted with good will by manager of ISETAN department store.

企画の背景

 伊勢丹新宿店で行われている子ども向け教育プログラムcocoikuでは、メディア社会を生き抜く子どもに向けた教育コンテンツを提供している。現代の日本を生きる子どもにとってメディアとは、好むと好まざるとにかかわらず、選択の余地なく付き合っていかなくてはならない環境の一つと捉えられる。そうした環境を使いこなすためにどんなアプローチが考えられるのか、どのようにメディアリテラシーを育むのかといった観点に基づき、現代のメディア状況のリサーチと課題設定、そして具体的なプログラム策定までを体験しながら学ぶ。

どんなワークショップ?

 ワークショップは、1週間のインターバルをはさんで2日間にわたり実施された。初日には伊勢丹に赴き、社員の担当者から、伊勢丹の歴史や立地、売上その他の状況をヒアリングした。そして教育プログラムが実施されているスペースを見学し、プログラム実施状況などを観察した。その上で課題が発表され、質疑応答をして初日が終わった。インターバル期間中、参加者は自らリサーチと課題設定、具体案の策定を行った。2日目はプレゼンテーションの仕上げを行った後、初日と同じ伊勢丹社員担当者に向けてプレゼンテーションと質疑応答を行った。

プログラム

1日め
20min

イントロダクション

40min

伊勢丹についてのレクチャー

45min

会場視察

45min

プログラム見学

30min

課題発表と質疑応答

2日め
90min

プレゼン仕上

30min

フィードバックとディスカッション

60min

まとめ

ワークショップの成果

 ワークショップの成果として、伊勢丹新宿店の屋上を使ったキャンプのアイデアをプレゼンテーションすることができた。実際に伊勢丹としても屋上の活用案を考えていた時期であり、将来的に実際にプログラムとして参考にする可能性もあるという。

 ワークショップで作られたアイデアが社会のなかで実際のサービスとして実装される可能性が、具体的な現場で行うワークショップの魅力でもある。

ふり返り

 今回のワークショップでは参加人数が1名であり、本来なら複数人の参加者によってディスカッションを交わし、一人では思いつかないアイデアに至るという協働の有効性が実感できるところだったが、本年度はそれが適わず残念であった。

 しかしながら、参加した学生は現場の観察から提案までスマートに課題をこなし、魅力的な提案ができており、4年間続いた本ワークショップの中でも優秀な提案であったと言うことができる。

アイテム

ノート、鉛筆、プロジェクタ、PC

開催日時

2018.9.4(火)、11(火)

場所

伊勢丹新宿店

参加者・人数

1名
(システム情報学専攻)

講師/ファシリテーター

会田大也
(東京大学GCL GDWS 特任助教)

原稿執筆:会田大也