Big Data from the Urban Activity

“Urban × ICT 01” was held on May 14, 2013. This is the start of a series of “Urban × ICT.”

As the first part, the main topic of lecture was about big data. The guest, Dr. Akiyama research about developing new data called “Micro Geo Data (MGD)” by handling big data.

He talked about the recent situational changes around big data, and introduced his research activities and the examples of MGD.

In latter part, GCL member and other participants debated about the theme “In what way, Big data (MGD) change the business or research? What skills and points to notice does people should have, when handling these data?”

概要

2013年5月14日、「Urban × ICT 01 都市におけるビッグデータ」が開催されました。この回は、本Urban × ICTシリーズの記念すべき初回となりました。

前半のレクチャー部分では、ビッグデータに関する話題提供、ゲストの秋山祐樹氏が自身の研究としている「マイクロジオデータ」が主なトピックでした。マイクロジオデータとは、近年利用可能になりつつある、住宅地図や電話帳などに代表される空間的精度と網羅性が非常に高い情報のデジタルデータ、携帯電話の基地局情報、GPSログ情報、パーソントリップデータ、Webから収集出来る情報など加工余地が高いミクロスケールの非集計データのことをいいます。データ収集のための記録媒体の急激な進化など、近年のビッグデータを扱うための環境整備が整ってきたこと、ビッグデータの台頭に伴い秋山氏が研究・作成普及にとり組み始めた、マイクロジオデータという新しい種類のデータについて、実際に活用事例の紹介などを交えながら、理解を深めました。

後半のテーマディスカッションでは、「マイクロジオデータの登場が研究やビジネスをどのように変えていくだろうか? また、そのようなデータを扱う上で持つべきスキル、気をつけねばいけないことは何か?」というテーマで、GCLメンバーと他の参加者が議論、各グループのアイデアをお互いに発表しあいました。一例を挙げと、現状いかなる分野でどのようなマイクロジオデータが利用可能であるのか、今後どのようなデータが利用できるようになりそうか、また、利用できると役に立つのか、といったことを整理しました。また、マイクロジオデータはその空間的分解能の高さゆえ、プライバシー上の問題も懸念され、その取扱いには十分注意する必要があるといった重要な点に着目した意見や、研究やビジネスにおいて、本当に必要な部分を取り出して扱うためのスキルが必要になってくるのでは、といった観点からの意見も挙げられていました。終了後も、GCLメンバーなどからコメントシートに多くの質問が投げかけられました。

プログラム

18:00-19:15

近年のビッグデータの台頭、MGDに関する講義

19:15-19:20

休憩

19:45-20:25

テーマディスカッション

20:25-20:40

発表と質疑、まとめ

開催日時

2013.5.14

場所

東京大学工学部14号館 都市講義室

参加者・人数

GCL生5名ほか

講師/ファシリテーター

ゲスト 
秋山祐樹(東京大学 地球観測データ統融合連携研究機構)

ファシリテーター 
関口達也(GCL/GDWS RA)、宋知苑(GCL/GDWS RA)

原稿執筆:関口達也