The 9th Bunkyo-ku Kids' Science College How to Build Our Own Town

This workshop, commissioned by Bunkyo Ward, was for elementary and junior high school students. It aimed to help them to think about and better know the town in which they live.
At first, on campus, we explained the workshop and then started to walk around the Hongo area with the children. We explained its history and some particular features of the area. Two shop owners introduced the features of their shops. After we came back to the university campus, the children thought about what in the area was most interesting to them, and they put their comments on a big map. Lastly, the children presented their thoughts one by one, and facilitators commented on them. The university students supported the children during each activity.

企画の背景

文京区の「子ども科学カレッジ」という位置づけで、子ども向けに行ったワークショップである。WSそのものの狙いとしては、文京区の子どもたちに、普段生活している地域を改めて見直し、未来のまちづくりについて考えるきっかけを与えること、としている。まちあるきも一緒に行い、実際のまちを見ながら考えるということを大切にWSを企画した。  また、ここにスタッフとして学生に参加してもらうことで、学生に子ども向けのまちづくりワークショップについて学ぶ機会を提供するという趣旨で実施した。

どんなワークショップ?

はじめのWS趣旨説明の際に、子どもたちに三つのミッションを与えた。
都市(まち)の中でおもしろいものを見つけてこよう![まちあるき編]    
都市(まち)をつくる人の想いを聞いてこよう![インタビュー編] 
自分たちの都市(まち)の未来を想像しよう![ワークショップ編] 
まず、地図とカメラを持ち、まちあるきに出かけた。地域の歴史などを語る上で重要な地点で随時立ち止まり、ファシリテーターが写真などを見せながら説明を加えた。また、まちあるきの途中、魚屋と和菓子屋で地域の歴史やまちづくりの取組みなどについて話を伺う機会を設定した。 まちあるきから戻ってきた後、学生がサポートしながら、子どもたちがまちあるきで面白いと感じたことを五つ程度付箋に書いてもらった。最後に、子どもたちにsろえぞれ五つの中から一つを選んでもらい、発表してもらった。発表をふまえ、まとめとしてファシリテーターが一言ずつコメントをした。

プログラム

15min

趣旨説明・ガイダンス

90min

まちあるき

5min

休憩

20min

作業

20min

発表・まとめ

ワークショップの成果

参加した子どもたちからは、「普段あまり見ることができないものを見られた」「歴史を知ることができた」などの感想をもらった。いつも何気なく通っているまちの風景を、新しい視点で見ることができたのではないだろうか。  また、サポートしてくれた学生からは、「思った以上に気を遣って疲れた」「初めての経験だったが面白かった」などといった感想をもらった。子どもを対象とするWSでは、大人を対象とする以上に気を配る必要があり、事前の準備を含めて、学生にとっても良い経験になったと思われる。

ふり返り

時間が限られていること、子どもを対象としていることなどから、特に準備を念入りに行った。サポートする学生と共に、まちあるきのリハーサル(9月7日)も実施したため、当日の流れと注意すべき点について、事前に運営側で共有できた。学生にとっては、こうした準備の重要性についても知る良い機会になったと思われる。

当日は、1学生につき、2〜3名の子どもたちの担当になってもらい、まちあるきの際の安全面への配慮、作業のときのサポートなどを行ってもらった。子どもが多く参加するワークショップでは、スタッフの人数は多めのほうが良いと改めて感じた。

アイテム

まちあるきグッズ:チェキ、地図、ガバン
まちあるき資料:本郷の歴史地図、本郷地域の高齢化の現状データ、本郷地域の古写真
ワークショップグッズ:付箋、ペン、大きな地図、ブルーシート
その他:しおり、名札

開催日時

2015.9.12(土)14:00 - 16:30

場所

東京大学工学部14号館141教室、本郷界隈

参加者・人数

文京区の小中学生15名
(4年生〜中学生)
学生スタッフ4名
(GCLコース生2名[情報学環1、都市工学1])、GCLコース生外2名(都市工学)

講師/ファシリテーター

飯田晶子(東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻 助教)
中島伸(東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻 助教)
後藤智香子(東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻 特任助教) 

原稿執筆:後藤智香子