Planning of GCL CAMP 2018

The aim of this workshop was to have students design their own GCL Camp curriculum. They discussed concepts, content, logistics and other aspects of the GCL Camp. This year, it was decided that the concept of the GCL Camp would be “interview and understand each other” Participants came up with prototypes of an icebreaker game, researched a venue for Camp, and designed a schedule. As a result of this workshop, participants became aware of the importance that learner oneself keep the ownership of the learning environment.

企画の背景

 毎年、この合宿計画のワークショップに参加する学生は、自分たちの合宿を自らが望むかたちへデザインすることに対するモチベーションが高く、意欲を持って臨んでくれている。前年度の合宿にM1として参加したというパターンが多く、それゆえ前年度の課題や改善点がよく見えていると言える。今年の合宿計画では、少し余裕を持たせたタイムスケジュールと、成果を形に残せる内容にしたいということが話し合われた。

どんなワークショップ?

 1月から5月まで、全9回にわたる計画会議の間に、相互インタビューを行ってその結果をGCL Lab Wikiへ記載するというアイデアができ上がった。話し合いの過程で、合宿所周辺の環境についてあまり知ることができなかった、3日目の午前に発表という形式だと2日目の夜に夜通し計画を立てる必要が出てくるといった課題が挙げられたので、これらを解消するプランができた。また、教員の活動などを知る機会を設けたいとしてアンカンファレンスなどが取り込まれたり、グループ活動のグループ分けに根拠を持たせたいとして「16 personalities」という性格判断のウェブアプリケーションを用いたグループ分けなどの案も採用された。

 ミーティングを通じて、インタビューにおける録音から自動書き起こしの性能評価や、性格判断の結果に基づいて自動的に様々な個性が混ざるようなグループ分けを行うアルゴリズムの開発など、各々の専門を活かした形で協働作業を行うことができた。

プログラム

1.19

第1回会議 顔合わせ、レクチャー

2.1

第2回会議 コンセプト決め、前回合宿の振り返り

2.8

第3回会議 インタビュー形式の検討、インタビューテスト

2.14

第4回会議 タイムテーブルのプロトタイプ作成

2.22

第5回会議 合宿場所候補地、バス内やアイスブレイクなどアクティビティの検討

2.26

第6回会議 合宿場所の検討

3.8

第7回会議 プログラム詳細の検討、ロケ場所候補地ピックアップ、雨天時の検討

3.15

第8回会議 場所、プログラム詳細の決定

3.30

第9回会議 旅のしおり作成、3日目の昼食場所の決定
(その後、オンラインで参加フォームや部屋割りルールを決定。事務局と協力して実施までの準備)

5.11-13

合宿本番

ワークショップの成果

 結果として、これまでの合宿の中でも最もリラックスして内容に集中できる合宿が執り行えた。目的を欲張りすぎず、大目標としての相互の理解と記録に絞り込み、それ以外のアクティビティがサブセットになるよう設計できたことが大きな理由であろう。ミーティングの中で、1)これまで先輩たちが取り組んできた合宿計画の経過と実際の様子をリファレンスしたことによって絞り込みができたこと、2)「コンセプト/コンテンツ/ロジスティクス」の3つのレイヤーのうち、コンセプトを達成するためのコンテンツのセットが必要であることを繰り返し確認したので、あれもこれもとなりすぎず全体のバランスをとりながら計画を立てていけたこと、が成功の要因と言えるだろう。

ふり返り

 来年度以降、改組が予定されているため合宿が継続できるかは分からないが、もし実施するのであれば今回の合宿計画のメンバーに相談することで知恵が継承されるはずである。これまでの知恵の上に新しい知恵が成立する。GCL文化の継承という意味でも、ぜひ知恵の引き継ぎを検討してほしい。

アイテム

模造紙、インターネット(オンラインディスカッション)、 ホワイトボード

開催日時

2018.1.19-5.13

場所

東京大学本郷キャンパス 情報学環オープンスタジオ、GCLラボ

参加者・人数

5名
(創造情報学専攻、総合教育科学専攻、システム情報学専攻、コンピューター科学専攻、健康科学・看護学専攻)

講師/ファシリテーター

会田大也(東京大学GCL GDWS 特任助教)

原稿執筆:会田大也