How can we leverage social media data for sensing a large-scale disaster recovery status?

The objective of this workshop is to address how we can leverage social media data for sensing mid- to long-term socio-economic recovery. We used randomly sampled disaster-related tweets after the Great East Japan Earthquake and Tsunami of 2011 as a case. Participants including people who experienced the disaster were divided into two groups. Each group discussed what kind of communication were on Twitter after the disaster, and how we can categorize them. The findings of the workshop are there were diverse communication categories among the disaster-related tweets. One group found fifteen categories while the other group found six categories. In addition, throughout the workshop, the groups found that some tweets are difficult to be labeled with one category but needed multiple labels.

 

*Because the participants experienced the disaster, the facilitators planed and conduct workshops carefully with ethical considerations. Our workshops received ethical approval (No.17-2) from Graduate School of Interdisciplinary Information Studies.

企画の背景

災害時のソーシャルメディアデータ活用に関する研究は近年盛んに行われているが、中長期的復旧復興のためのソーシャルメディアデータ活用に関する研究蓄積は少ない。本研究では東日本大震災を事例に震災発生から6ヵ月間のサンプルデータの分類作業とディスカッションを通じて、中長期的復旧復興のセンシングのためのソーシャルメディアデータ活用の可能性を見出そうとするものである。関連研究等では、特に被災地域とそれ以外の地域のユーザーの情報発信・共有の仕方や内容が異なることが示されていることから、被災地に在住していた方の参加を得るとともに、被災地域以外の観点からGCL生等に参加を得て、本ワークショップを行う。ワークショップでは、分類や被災経験者とのディスカッションを通じて、被災地と被災地以外で求められている情報や発信されている情報が異なることを理解してもらった上で、どのような分類が可能かを検討してもらう。また、本ワークショップでのツイート分類過程や結果等は、中長期的復旧復興のためのツイート分析のための分類器、教師データ等の作成に使用し、当該分析に基づくソーシャルメディアデータの中長期的社会経済的復興のセンシングに関する研究に反映する予定。

* 本ワークショップは東京大学大学院情報学環・学際情報学府の倫理審査を受けた上で実施している(受付番号:第17−2)。

どんなワークショップ?

ワークショップではまず、災害時のソーシャルメディアデータの関する研究の概要の説明を行い、東日本大震災時のご経験について被災経験者からお話をいただいた。続いて、参加者は2グループに別れて、それぞれ東日本大震災発生から6ヵ月間の災害関連ツイートの分類作業を実施した。最後にグループごとに分類作業の結果や気付いた点、考察についてそれぞれ発表を行った。

プログラム

5min

オープニング WS趣旨及び目的の説明:企画者の自己紹介、ワークショップ

10min

招待参加者の紹介:被災経験者のお二人の自己紹介

15min

アイスブレイク

5min

WSの流れと目的を説明:
・ WSの流れ
・ WSの内容の公表方法・倫理的配慮等について説明
・ WSで利用するデータの説明

25min

関連研究紹介:・ 災害時のソーシャルメディア活用に関する研究の紹介

25min

ウォームアップとしてのグループワーク:2グループに別れてグループごとに、災害関連とそれ以外のツイートの分類。

10min

休憩

35min

グループワーク発表:グループワークの内容を簡単に口頭で発表してもらう。

30min

グループワーク:サンプルデータのカテゴリ別に分類。グループごとに各自で分類したツイートの分類先が他のメンバーと異なるかどうかを確認、異なる場合はどのように異なるかを整理した上で、グループで話し合って分類先を決める(決まらない場合は未分類としてもok)

35min

グループワーク発表:グループごとに発表(各チーム5分)
・ 分類先が異なるツイート
・ どのように違うか
・ グループとしての分類先
・ どのようにしてグループとして分類先を決めたか

10min

まとめ:
・WSの内容のまとめ
・参加者にWSに参加して気づいたことなどを発表してもらう

ワークショップの成果

ワークショップでは、グループごとに東日本大震災時のツイートの分類を行った。その結果、Aグループは6の分類カテゴリー、Bグループは17の分類カテゴリーを見出し、多様な分類が可能なことが明らかになった。更に分類作業を通じて、一つのツイートを単一の分類先にカテゴライズすることが難しいことも明らかになった。今後、中長期的な復旧復興期のTwitterの分類作業においては、複数カテゴリーへの分類を行うことを前提とした分類作業を行うことが妥当である可能性が示された。本ワークショップの結果は、長期的社会・経済的復興のセンシングに関する研究に反映する予定。

ふり返り

本ワークショップでは、被災経験のある方とそれ以外の方による混合チームをつくり東日本大震災時の実際のツイートを分類していただいた。被災経験者ならではの意見や視座を生かしてグループごとにディスカッションや分類作業を進めることができたことで、ワークショップをより良いものにすることができたと感じている。

アイテム

模造紙、付箋紙、マーカーペン

開催日時

2018年2月17日 13:00〜18:00

場所

東京大学本郷キャンパス工学部3号館 GCLラボ

参加者・人数

6人

講師/ファシリテーター

渋谷遊野(東京大学学際情報学府博士課程)

原稿執筆:渋谷遊野