GCL Camp 2017
GCL Camp is intended for better understanding collaboration. The camp was held at The Yamanaka Dormitory, Naito Seminar House on the banks of Lake Yamanaka at the foot of Mt. Fuji for two nights and three days.
The training camp included icebreaking activities, collaborative group work, and a final “Ideathon” competition. The result of this camp was the establishment of multiple collaborative research groups.
企画の背景
GCLとして4度目の合宿。新入生であるM1の学生を中心に、学生同士が互いの特性を理解し合うことを目的に計画した。
自らの学習環境を考えることこそがもっとも有意義なワークショップ学習である、という考えに基づき、昨年に引き続いて合宿計画を練る学生たちを集めて「合宿計画ワークショップ」(WS-8参照)を開催した。合宿の「目的」「内容計画」「実施運営」について、学生にはかなりの部分を担ってもらうこととなった。
今年度の目的は、「コラボレーションとは何か」。今後、分野を超えて様々な人たちとコラボレーションを行なうGCL生にとって、コラボレーションの善し悪しの違いを肌で感じてもらえるよう、計画を作った。
どんなワークショップ?
昨年は移動と風呂と就寝だけで終わっていた初日に、「自己紹介のための名刺交換」を盛り込み、簡単なゲーム形式でウェルカムパーティを行なった。
2日めの午前はアイスブレークを行ない、その後グループワークのコツを伝えるためのミニレクチャーを実施した上で、「社会課題のニーズ」に基づいてチームを編成するためのグループワーク、「チームメンバーの特性」に基づいて目的を作り出すグループワークをそれぞれ行なった。これの目的は、「社会ニーズ」または「技術シーズ」それぞれからのコラボレーションへのアプローチを体験してもらうことであった。そして、最終活動である「コラボプロジェクト」を実施した。
コラボプロジェクトとは、グルーピングを自主的に行なってもらい、最終日の朝にポスターセッションとショットガンプレゼン、そして投票コンテストを行なうものである。2日目の夜の懇親会をはさみつつも、学生たちは自主的に、社会課題のニーズ、または集まったグループ内での技術シーズをもとにプランを練っていった。
プログラム
1日目 | ||
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21:15 | 寮に到着/全体説明と情報交換会 | |
23:00 | 就寝 | |
2日目 | ||
9:20 | アイスブレーク(マシュマロタワー) | |
10:00 | グループワークレクチャー | |
10:15 | 社会課題をベースとしたグループワーク | |
11:15 | メンバーの技術シーズに基づくグループワーク | |
13:30 | 教員紹介 | |
14:00 | コラボプロジェクト開始 | |
17:30 | 教員への相談タイム | |
19:30 | 夕食&懇親会 | |
23:00 | 就寝 | |
3日目 | ||
9:10 | 1分プレゼン/ポスターセッション/投票 | |
10:45 | 発表 | |
11:45 | 全体リフレクション/閉会式 |
ワークショップの成果
最終日には14のグループが発表を行なった。全員で投票を行ない、得票に応じて順位が決定した。最終的に、紛争地域でテロや爆撃が起きたときに個人の携帯へ逃げるべきルートを示す「逃げないとセンサー」を計画・発表したグループが優勝した。
この合宿がきっかけで生まれたグループの活動が6月に行なわれるGCL自主企画コンペへの応募につながったり、または学外で継続的に活動を行なうグループが生まれるなどの成果がみられた。
ふり返り
どんな形であれ卒業後に学生が社会人となり、各々の現場で社会課題と向き合っていくには、他者との協働が重要になる。コラボレーションについて学ぶという合宿計画の当初の目標は、一定の成果を得たと言えるだろう。一方で内容を詰め込みすぎたために、一部の学生には合宿の目的を充分に伝えきれなかったという反省も残る。目標がはっきりと伝わるためには、当日だけでなく事前に連絡するなど様々な手法で参加者に意図を伝える必要があるという反省が残った。
アイテム | 付せん紙、模造紙 |
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開催日時 | 2017.5.12 - 14(金 - 日) |
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場所 | 東京大学 山中寮 内藤セミナーハウス |
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参加者・人数 | 80名 |
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講師/ファシリテーター | 國吉康夫(東京大学大学院GCL プログラムコーディネータ) |
原稿執筆:会田大也