Understanding GCL members each other

GCL Camp is intended for mutual understanding between students belonging to GCL. The camp was held at The Yamanaka Dormitory – Naito Seminar House on the banks of Lake Yamanaka at the foot of Mount Fuji for two nights and three days.

The content of the training camp was held in interview short trip to understand members each other. Each group which consisted of four people did location hunt for best photo place around Lake Yamanaka and interviewed mutually at each place. Based on the training camp this time, the result of this camp is developed GCL members portfolio web on the GCL Lab Wiki.

企画の背景

 GCLとしての5回目の合宿では、前年度と同様に学生の計画メンバーを中心に、合宿目標の検討や実施内容の計画、運営までを行った。今年度は基本に立ち戻り、「メンバー同士の相互理解を深く行い、将来のコラボレーションのベースとなるような関係性を生み出す」ことを目的として計画を作成した。

 計画メンバーは、前年度の合宿の改善点を探し、自分たちなりの工夫を行おうと、全部で9回ほどミーティングを繰り返し、準備を整えてきた。

どんなワークショップ?

 バス内でのレクリエーションとして心理テスト「16 personalities」を行ってもらった上で、合宿初日に「カタルタ」カードを使った自己紹介の時間をつくり、翌日以降のグループ活動のグルーピングを行った。

 2日目にはグループ内のメンバーに相互インタビューを行うべく、良いインタビューのコツについて、元記者のD3渋谷遊野さんにレクチャーをしてもらった。その上で合宿所周辺の山中湖畔一帯へ出かけていき、グループごとに相互インタビューを行った。インタビューから戻ってきたら記事を整え、GCL Lab Wikiへ記事をアップロードした。それらは、専門性やキャラクターなどGCLメンバーのポートフォリオとして閲覧でき、メンバー間の相互理解を促進するものとなった。2日目の夕食時には、教員によるアンカンファレンス形式のプレゼンが数カ所で行われ、教員に対する理解も深まったといえる。

 3日目は、前日夜の形式を踏襲して学生によるアンカンファレンスが行われた。最後に合宿所周辺地域への理解を深めるため、忍野八海の見学を経由して帰路へと着いた。

プログラム

1日め
18:45

出発

19:00

バス内にて心理テスト

21:30

「カタルタ」を使った自己紹介とグルーピング

2日め
09:00

教員紹介

09:30

インタビューに関するレクチャー

11:00

グループごとの相互インタビューツアー

15:00

山中寮へ戻ってきて編集作業

19:00

懇親会と教員によるアンカンファレンス

3日め
09:00

学生によるアンカンファレンス

11:30

昼食および忍野八海散策

17:00

大学着

ワークショップの成果

最終日には14のグループが発表を行なった。全員で投票を行ない、得票に応じて順位が決定した。最終的に、紛争地域でテロや爆撃が起きたときに個人の携帯へ逃げるべきルートを示す「逃げないとセンサー」を計画・発表したグループが優勝した。

この合宿がきっかけで生まれたグループの活動が6月に行なわれるGCL自主企画コンペへの応募につながったり、または学外で継続的に活動を行なうグループが生まれるなどの成果がみられた。

ふり返り

どんな形であれ卒業後に学生が社会人となり、各々の現場で社会課題と向き合っていくには、他者との協働が重要になる。コラボレーションについて学ぶという合宿計画の当初の目標は、一定の成果を得たと言えるだろう。一方で内容を詰め込みすぎたために、一部の学生には合宿の目的を充分に伝えきれなかったという反省も残る。目標がはっきりと伝わるためには、当日だけでなく事前に連絡するなど様々な手法で参加者に意図を伝える必要があるという反省が残った。

アイテム

カタルタ(自己紹介ゲームなどに応用可能な特殊なトランプ)、マーカー、ネームホルダー、名刺カード、付せん、イーゼルパッド、ノート型PC、タブレット

開催日時

2018.5.11-13(金-日)

場所

東京大学 山中寮 内藤セミナーハウス

参加者・人数

学生49名
(システム情報学専攻、マネジメント専攻、学際情報学専攻、健康科学・看護学専攻、公共健康医学専攻、数理情報学専攻、創造情報学専攻、総合教育科学専攻、知能機械情報学専攻、電気系工学専攻、都市工学専攻、農学国際専攻)

教員13名

講師/ファシリテーター

合宿計画委員会メンバー(梶原佐保、石井馨子、小松慎太郎、上野洋典、徐立元)

中田登志之(東京大学大学院情報理工学系研究科ソーシャルICT研究センター 教授)
萩谷昌己(東京大学大学院情報理工学系研究科コンピュータ科学専攻 教授)
会田大也(東京大学GCL GDWS 特任助教)
ほかプログラム担当者、GCL特任教員

レクチャー講師:
渋谷遊野(東京大学大学院情報学環・学際情報学府 博士課程)

原稿執筆:会田大也