GCL Camp 2016

GCL camp is intended for mutual understanding between students belonging to GCL. The camp was held at The Yamanaka Dormitory – Naito Seminar House on the banks of Lake Yamanaka at the foot of Mount Fuji for two nights and three days.

The content of the training camp was held in 3, Guest Lecture, 2. Group Discussion, and 3. Collaborative Research Competition. Based on the training camp this time, the result of this camp is that multiple collaborative research groups have been established since June.

企画の背景

2014年度から開始したGCL合宿も3回目の開催となった。今年度の合宿計画については、有志の学生に計画段階から深く関わってもらうこととなり、そもそもの目的設定から、具体的なイベント運営までをになってもらうことになった。目的の設定として、新規に加わる学生同士が、GCLという組織の中でどのような専門を持ったメンバーが居るのか?ということを具体的に顔を合わせて交流すること、そしてその後の共同研究の種が発生するような仕掛けとすること、を目的とした。

どんなワークショップ?

 初日は移動と合宿所でのルール説明、全体スケジュールの共有を行った。2日目午前中は、「社会的課題とテクノロジー:実戦の現場より」と題し、ゲストレクチャーが行われた(ゲスト:井筒耕平氏、GCL側の登壇:林先生、塚田先生)。具体的な社会でワークショップやコラボレーションがどのように駆動しているのか、現場からの声を届けてもらった。その後GCLを構成する各専攻についての紹介を、学生同士が相互に行った。続いて各個人の興味や専門について互いに紹介しあうワールドカフェ形式の議論を行った。入浴時間を挟み、懇親会においては、研究の方向性、関心を相互にマッチングさせるアプリを使って、各々が持っている関心の方向性、専門性を相補的に結びつけるイベントが開かれた。最終日は、前日までの相互理解に基づきグループに分かれ、共同研究のプランニングと発表を行い、会場からの投票によって簡単なコンテストを実施した。

プログラム

1日目
21:15

寮へ到着、ミーティングと入浴

23:00

就寝

2日目
9:00 - 11:30 

レクチャー

13:00 - 16:30 

相互理解ワールドカフェ

17:00 - 18:30 

入浴&夕食

18:30 - 22:00 

懇親会@食堂

3日目
9:30 - 12:30 

共同研究ディスカッション&コンテスト

12:30 - 13:30 

昼食@食堂

13:30 - 14:30

自由時間

ワークショップの成果

企画段階から有志学生と共に考えてきた「相互理解」については、前年度よりもより促進しやすい構成であった。また、合宿後の共同研究コンペにおいては、合宿時に作成されたグループからのエントリーあったことは、今回の合宿が、相互理解に基づいた共同研究の可能性のきっかけとなったことを示していると言える。

ふり返り

合宿終了後のアンケート(田中秀幸教授作成)においては、相互理解と交流については約95%の参加者が目的達成について「とてもそう思う」または「そう思う」と回答している。一方、各イベント同士の有機的な繋がりについては完璧な設計となっていたとは言い難く、より注意深く各イベントごとの目的を参加者全員へ浸透できたはずである、という反省が残る。合宿という大規模なイベントにかけたコストに見合うだけの「成果」は、そのゴールイメージが異なるだけで、参加者の満足度は変わってしまうものなので、翌年度の合宿の計画の中でも、「目的の共有」をしっかり行い、その元で各個別のイベントの目的も明確になれば、参加者自身がより有意義に時間を過ごせると思われる。

アイテム

付せん紙、模造紙

開催日時

2016.5.20 - 22(金 - 日)

場所

東京大学山中寮内藤セミナーハウス

参加者・人数

学生80名
(コンピュータ科学5名、システム情報学2名、マネジメント4名、学際情報学11名、健康科学・看護学4名、公共健康医学3名、数理情報学1名、創造情報学7名、総合教育学14名、知能機械情報学7名、電気系工学3名、電子情報学13名、都市工学3名、農学国際3名)
教員22名

講師/ファシリテーター

國吉康夫(東京大学大学院GCL プログラムコーディネータ)
田中秀幸(東京大学大学院GCL 学生指導委員会 委員長)
苗村健(東京大学大学院GCL GDWS 機構長)
会田大也(東京大学大学院GCL GDWS 特任助教)
プログラム担当者、GCL特任教員
ゲスト講師
井筒耕平(村落エナジー株式会社 代表)

原稿執筆:会田大也