"Future Media Education for Children" Workshop
This workshop was to devise new contents of the educational program operated as a business at Isetan department store. The important point was to train practical thinking skills by communicating directly with the actual Isetan’s manager. Participants received an orientation directly from the manager, inspected the site, created a plan, and made a presentation. The task was to think about “new media education for young children”. Participants reviewed the actual assumptions in detail and received feedback from the manager. It was a great opportunity to study while considering feasibility by planning while considering many parameters.
企画の背景
2015年度から新たに子供向けの教育事業を展開している、伊勢丹新宿店の取り組みを現場の責任者から話を聞き、従来の教室型でない体験デザインの教育の実体を理解する。ワークショップという形式について考えるときに、言葉や論理での説明や解説が難しい「子供」という対象をモチーフとして想定しておくことによって、ワークショップ計画の最も重要な「体験のデザイン」という概念に突き当たる。また、子供向け教育プログラムのなかでもとくに、「メディア」を中心とした教育について考える課題を通して、ワークショップの「体験のデザイン」だけでなく、子供にとってのメディアとは何か?という問題について深く考察することを目指した。このことは翻って「ICTを用いて社会課題を解決する」という理念を掲げているCGLにおいて、ICTとは何か?社会課題とは何か?というテーマ設定の根源から考える姿勢を促すものだと考えている。
どんなワークショップ?
ワークショップは2日間に分かれている。初日は小売業の代表である伊勢丹という企業の概要説明からスタートし、現在、商品展開をモノからコトへシフトしている事実とその狙いについて、現場責任者である山田幸マネージャーから聞いた。次に実際の教育プログラムが行われている現場へ足を運び、現場見学をした。その後、今ワークショップの課題として、「幼児向けメディア教育プログラム」が与えられた。このことの狙いについて説明が行われ、参加者同士のディスカッションがスタートした。その後、ネット上などで引き続きディスかションが行われた。最終日の8月9日は成果のまとめと発表を行い、最後に伊勢丹の責任者からのフィードバックをもらうことになった。
プログラム
7.23 | ||
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10:00-11:00 | 集合、イントロダクション | |
11:00-12:00 | 伊勢丹の歴史、ビジネス上の背景、取り組みなどの説明 | |
13:00-14:00 | 現場見学 | |
14:00-17:00 | ディスカッション | |
8.9 | ||
10:00-15:00 | ディスカッション、発表資料制作 | |
15:00-17:00 | 発表およびコメントバック、まとめ |
ワークショップの成果
ワークショップの成果として、子供向けプログラムの案を提出することができた。実際にでき上がったアイデアをそのまま伊勢丹のプログラムとして実施することは無かったようだが、ワークショップ限りの仮想的なプレゼンではなく、実際の事業の責任者にプレゼンすることができたことで、より実践的で、総合的な企画の良し悪しを多角的に検討することができたようであった。このことは、後のWS Bや、WS Cで、実際にワークショップを自身で組み立てる際にも役に立つ考え方である。
ふり返り
ワークショップをデザインするためのノウハウは、単に情報をインプットしただけでは身につかない。ある程度のまとまった時間を使って、企画構成、ワークショップの実際の手順、プログラム内容といったことを検討し、企画書や時間構成表のような形でアウトプットしてみることが肝要である。また、アウトプットしたものを、プロの視点から評価してもらうことがとても重要であることが、2年連続で伊勢丹との協働により実現したことで再確認できたのは大きな意義がある。また来年も続けて実施できればと考えている。一方、2015年度に比べて、参加人数が少なかったことで、アイデア同士の比較ができなかったことが残念である。また、ワークショップのドキュメンテーション、具体的には発表時の写真を撮影できていないことは問題であったので、来年度の課題としたい。
アイテム | PC(情報検索、発表資料作り) |
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開催日時 | 2016.7.23(土)、8.9(火)いずれも10:00 - 17:00 |
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場所 | (株)三越伊勢丹新宿本店会議室、東京大学工学部2号館 92B教室 |
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参加者・人数 | 3名 |
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講師/ファシリテーター | 講師 |
原稿執筆:会田大也