Smart Daily Lifestyle Authentication

The IoT era has been coming when a variety of things are connecting to the Internet and a variety of data are automatically collected via the Internet. The enormous amount of data is called Big Data, such as life-log that is recorded data of human behavior. Life-logs such as motion history and location information of users can be collected by smart- phones and wearable devices. Also, such as application usage information and shopping history are gathered in the server. These collected data are being utilized in a variety of services because it is possible to know the human lifestyle by analyzing these life-logs. We can obtain the human’s characteristics from the lifestyle information acquired from the sensing data. Now, we propose “Lifestyle Authentication” which is a new personal authentication method utilizing the human lifestyle and its attributes. We introduce the concept of lifestyle authentication system.

In this workshop, we create and discuss about new concept for lifestyle authentication.

企画の背景

 情報セキュリティの研究において、安全性の高い技術を検討することは多いが、一方で安全性の検討にとらわれるあまり、ユーザの利便性に目が向かず普及に繋がらない技術が多いという欠点がある。ライフスタイル認証は、情報セキュリティの研究の一環であり、利便性を重視した検討の一つである。この技術は今度の普及が期待されるが、応用先である現実サービスで利用される場の検討が十分と言えない。このワークショップでは、具体的なサービスを技術及び社会適応の両面から検討する。

どんなワークショップ?

 ライフスタイル認証に具体的に適用できそうなサービスを検討し、そのサービスを一般にどのように説明をしていくのかについて議論を行った。
 研究に携わっているメンバーからライフスタイル認証を紹介し、研究の状況について理解を促した。ライフスタイル認証は、様々なライフログを活用してユーザがサービスを利用できる権限があるのかを確認する技術である。このライフログは、認証のために改めて取得するのではなく、既存のインフラから取得可能なログを活用することとしている。今回のワークショップでは、具体的なログとその利用シナリオについて参加学生から複数の提案をしてもらい、同時に一般の方々へどのように説明していくのかについて議論を行った。

プログラム

9.10
11:00 - 12:30

説明(ライフスタイル認証に関して研究の概要を伝える)

12:30 - 13:00

グループ分け(参加人数が予定より少なかったので、役割分担にとどめる)

13:00 - 14:00

お昼休み

14:00 - 17:00

議論(ライフスタイル認証に適用できそうな具体的な応用サービスについてのブレインストーミング)

17:00 - 17:30

中間発表(1チーム15分程度、応用サービスを分野別に整理する)

17:30 - 18:00

まとめ

(情報収集、議論)

9.17
11:00 - 13:00

チーム内意見交換(前回整理したサービスを元に、想定ユーザの一日の行動を予想し議論する)

13:00 - 14:00

お昼休み

14:00 - 16:30

とりまとめ、発表資料作成(議論した内容をプレゼンテーションにまとめる)

16:30 - 18:00

最終発表

ワークショップの成果

 お手本となる市販ゲームがあったとはいえ、短期間でゲームを制作することは容易ではない。共同作業の結果、農村地域を守る拠点的な村に注目したゲーム、土地管理の担い手に注目したゲームが完成した。参加者自身の教育ゲームづくりの能力も高まったと考える。

ふり返り

 2014年度、2015年度にも同様のワークショップを実施したが、2015年度と比較した場合、今回は、カードの絵に対するこだわりが見られたこと(モバイルプリンターの使用)が特徴的であった。完成までたどり着くことができなかった班が見られた2014年度のワークショップを基準とすると、ワークショップ自体の完成度も大いに高まった。2014~15年度の3回のワークショップは、講師やファシリテーターの「能力」も高めたといえる。

アイテム

付せん紙

開催日時

2016.9.10, 17(いずれも土)

場所

東京大学工学部2号館3階 電気系会議室2

参加者・人数

5名
(情報理工学系研究科3名、看護学2名)

講師/ファシリテーター

山口利恵(東京大学大学院情報理工学系研究科 特任准教授)

原稿執筆:山口利恵