Information Systems Workshop

Information Systems Workshop was held as part of the GCL lecture “Information Systems” (opened in the summer semester) as a GDWS A Large Workshop. On June 23, 2016, the first session of the workshop was held for about one hour and three teams were formed. Afterwards, each team did planning, requirement definition and external design, and finally submitted a request for proposal of their information system. Each team had meetings in addition to the classes and did investigation, discussion and document writing. The final symposium for presenting their activities was held as a competition among the requests for proposal on July 28, 2016.

企画の背景

 情報システム論ワークショップは、毎年、GCL講義「情報システム論」に付随するワークショップとして開催している。チームで情報システムの企画・要件定義・外部設計を行い、最終的に提案書(Request For Proposal)を提出する。その活動の結果を報告する発表会は、提案書の審査会(コンペ)の形式で行われる。

どんなワークショップ?

 2016年6月23日にワークショップの初回を開催し、二つのチームが編成された。以後、各チームは情報システムの企画・要件定義・外部設計が行い、最終的に提案書(Request For Proposal)を提出した。各チームは、授業以外にも集まり、調査・議論・文書作成等を行った。活動の結果を報告する発表会は、提案書の審査会(コンペ)として、2016年7月28日に行われた。

プログラム

1日目

 6月23日の情報システムの授業中に1時間程度のワークショップを行い、二つのチームが作られた。以後、チームごとに調査・議論・文書作成等が行われた。以後の授業中にも適宜進捗を確認し、授業後に短時間のワークショップを行った。

2日目

 活動の結果を報告する発表会を開催した。

ワークショップの成果

本ワークショップでは、二つのチーム(以下のA, B)が編成された。以下、各チームのメンバーを記載し、各チームの概要と目的を各チームの発表資料と報告書から引用する。

A. 服薬アドヒアランス管理システム(4名)

 患者の服薬状況を比較的容易に確認出来ること、それを医師、薬剤師、ナースが必要に応じて情報共有することを通じて服薬アドヒアランスを向上させることを目的に電子カルテと連動した服薬アドヒアランス管理システムとしてのアプリケーションの開発を依頼することとする。(具体的に)現行の服薬アドヒアランス管理システムの問題点である・システム自体の不活用・医師患者間の連携の欠如・入力の手間などの利用者への負担これらの解決を目的とする。

B. 東京都新宿区総務部危機管理課特命チーム「Team Japana」(5名)

 (新宿区総務部危機管理課特命チームという設定のもとで)本区の災害対策状況、過去の災害事例を鑑みて、WEB アプリケーション Sahana Eden を本区危機管理システムへ将来的に導入することが必要である。本チームは、本区への早期導入を実現し、また導入に備えるため、Sahana プロジェクトに対応したandroid アプリケーション「Japana」の開発を提案する。

ふり返り

 今年度は、情報システム論の授業の当初からワークショップを予定して、ワークショップに関係する講義を授業の前半から行い、授業中にワークショップを部分的に行うなど、学生への負担を少なくするような工夫を行っていたが、ワークショップへの参加者はあまり多くなかった。必要な専門的知識が高くや負担が大きいという印象があったからかもしれない。

開催日時

2016.6.23(木) ~ 7.28(木)

場所

東京大学工学部3号館GCLラボ

参加者・人数

9名(GCLコース生、かつ情報システム論を履修)

講師/ファシリテーター

和泉憲明(独立行政法人産業技術総合研究所 上席研究員)
萩谷昌己(東京大学大学院情報理工学系研究科 教授)

原稿執筆:萩谷昌己