企画の背景

GCLの学生が将来世界をリードする人材に成長するためには、
・ハードな学習・研究・プロジェクトをやり抜くモチベーション
・より良い世界を創るための明確なビジョン
・プロジェクトメンバー、ステークホルダー(協力者、出資者、依頼者)に、ビジョンとプロジェクトの内容を印象的かつ魅力的に語る能力
・自己の思想信条を歴史、哲学、宗教などのバックグラウンドを交えて相手に説明し、同時に相手の思想信条を理解する能力
 などが必須となる。本ワークショップでは、参加者にそのような能力をつけてもらうためのきっかけになることを目的として企画した。

どんなワークショップ?

さまざまな講義、個人ワーク、グループワークを通じ、
・自己の興味、能力、経験、価値観を多角的に知るワークを通し、確固とした自分の軸を形成する
・世界のために自己を最大限に活かせる道は何かを真剣に考え、自分の根源から湧きあがる将来ビジョン(志)を描きだす。
・確立したビジョンを、「ビジネスモデルキャンバス」を用いて、ある程度具体的なビジネスモデルにまで落とし込む
・他の参加者の価値観やビジョンを知ることで視野を広げ、また禅や哲学の思想に触れることで人間力を高める
 ことをワークショップのゴールとしている。

プログラム

10min.

イントロダクション

15min.

好きなもの・好きなことマップ

20min.

参加者自己紹介

10min.

講師自己紹介

10min.

自分の役割・仕事」を見いだすための3項目

10min.

ストレングスファインダー

40min.

価値観カード

60min.

自己発見カード記入・インタビュー

30min.

自己発見カード意味抽出

10min.

講義・ビジョンとは

40min.

ビジョンシート作成

60min.

ビジョン発表

5min.

まとめ

15min.

アンケート記入

5min. 

まとめ

60min.

懇親会(任意参加)

ワークショップの成果

参加者は、自分は何が好きで、どのような能力があり、何に価値を置くかという自分自身の軸を、程度の差こそあれ見いだすことができ、それをベースに描いたビジョンは本人にとっても発表を聴いた他の聴講者にとっても説得力のあるものであった。また、他の参加者の個人ヒストリー、価値観、ビジョンを知ることで相互理解が進み、また良い刺激にもなったと考える。

ふり返り

今年は昨年に比べ参加者が4名と少なかったが、その分個別アドバイス、参加者同士のディスカッション、ビジョンの発表などに十分な時間が取れた。その点が好評の理由でもあったのだが、一方で「もっと多くの人が参加してもいいのに」という意見も聞かれた。人数と内容のバランスをどう取るか、来年に向けて検討したい。

アイテム

A4白紙、価値観カード、ビジョンシート、付せん紙、ペン

開催日時

2016.9.2(金) 10:00 - 17:00

場所

東京大学工学部3号館 GCL Lab

参加者・人数

4名

講師/ファシリテーター

牧野司(東京海上日動火災保険株式会社)
月野直美(キャリア研修講師・キャリアコンサルタント)
http://tsukino-naomi.jp/

原稿執筆:牧野司