The First Step of a Workshop
This workshop conveyed the basics and principles of workshop design for beginners.
First, a senior student who has previously designed a WS-C workshop was invited to attend. Participants asked her about the process of designing a workshop and found that planning a workshop was not easy. The senior student talked about her experience of having to repeat the planning and consultation process many times to design a workshop.
Next, a lecturer talked about strategies to connect a workshop to research. This process of linking a workshop and research was not familiar to the GCL students.
By the end of this workshop, the students had a better idea of how to design their own workshop.
企画の背景
このワークショップ企画の背景として、GDWSで行なっている各ワークショップが実践的である一方で、知識としてのワークショップの考え方や方法論、そして研究との関連性の組み立て方といった内容を整理して伝える場を設けよう、という議論があった。 しかし、座学でノウハウを一方的に伝えるのではなく、これらの取り組みについてもグループディスカッションを通じて多角的に検討する手法が望ましいということで、講座ではなく、WS-A Mediumの枠組みの中に位置づけることとした。
どんなワークショップ?
今年度の「はじめの一歩」は、5/20、6/17、10/15の3日間にわたって、それぞれ1日完結のワークショップとして実施した。それぞれの日程で内容は少しずつ異なったが、基本コンセプトとしては、ワークショップと研究の位置づけ、ワークショップの基本構造と、一般的な教室での授業との違い、そして期待できる効用などについて伝える内容となった。
回によっては、GCLコースの先輩の中からWS-Cを実施した学生を迎えて話を聞いた。GDWS機構が実施している「WS-C相談会」で先生からアドバイスを受けることにより、研究との関係性やワークショップ実施計画の変遷といった具体的な事例を聞くことができ、有意義であった。
プログラム
30min | 先輩学生のレクチャー | |
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30min | 事前に提出された研究テーマを見ながら、それぞれに相応しいワークショップの位置づけを講師と一緒に考える | |
75min | テーマが似ている参加者を集め、アドバイスをしあうグループワーク | |
60min | ワークショップの価値について ベーシックな内 容をレクチャー | |
15min | まとめ |
ワークショップの成果
WS-A Smallへの参加によってワークショップがどんな場なのかということは知っているとしても、それをどんな考え方で組み立てるべきなのかは知らない、というのが一般的であろう。特にGCLコース生の場合は、開催したワークショップをいかに自分の研究や論文へと組み込むかという、一般的ではない視点を盛り込む必要がある。このワークショップでは、初めてワークショップを組み立てる人を対象に、学生同士でアイデアをシェアして互いに意見を述べあうことで、自分のワークショップ作りに対して柔軟な観点を持ち、視野を拡げることを目指した。
ふり返り
先輩の事例を知ることで、初めてワークショップのデザインに取り組む人が、自分の考えをまとめ、修正し、実際の実施に結びつけ、またそれらの成果を論文へと組み込んでいく、というプロセスを疑似体験することは、非常に価値の高い内容となることがわかった。次年度以降も先輩の経験談を聞きながら、ワークショップデザインのはじめの一歩を踏み出せるよう、学習環境を整備していきたい。
アイテム | プロジェクター、スクリーン |
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開催日時 | 2017.5.20(土)、6.17(土)、10.15(日) |
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場所 | 東京大学本郷キャンパス 情報学環オープンスタジオ |
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参加者・人数 | 27名 |
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講師/ファシリテーター | 水越伸(東京大学大学院情報学環教授) |
原稿執筆:会田大也