What is Important for Machizukuri?
This workshop aimed to have participants think about what is important for machizukuri
(community planning).
Firstly, we had a lecture by Mr.Kageyama, the owner of Kurumed Coffee in Nishi-Kokubunji. In the lecture, he defined the important elements of machizukuri as follows:
1) ‘bricolage’ (not only in engineering); 2) elements of fantasy (dreams for the city); and
3) places for bringing out those fantasies, for example cafés. Then he expressed that a city is the aggregate of ‘exchange’ and introduced a trial to change the quality of exchange.
After this lecture, we divided into two groups and discussed making a place like Kurumed Coffee and other topics.
企画の背景
近年、東京の国分寺地域では、カフェを媒介として様々な人を巻き込んだユニークな活動が行われている。これまで「まちづくり」にあまりなじみのない市民も活躍している。今回のWSは、西国分寺のカフェ「クルミドコーヒー」店主の影山氏を講師にお招きして、改めて「いいまち」とは何か、考える機会とした。
今回のWSは、前回(URBAN×ICT 2013 #09)と同様に、レクチャーをしっかり聞くことを重視した。
どんなWS?
まず影山氏から、これからのまちづくりにおいては、設計図を用意してそこに向かっていくという工学的発想よりも、断片の組み立てによるブリコラージュ(Bricolage)的発想が重要ではないかという問題提起があった。そして、「こうなったらいいな」と思い描くファンタジーの力と、そのファンタジーを引き出す場としてカフェの可能性について指摘があった。さらに影山氏は、まちは「交換」の集合体であるとして、ひとつひとつの「交換」を大切にしたいという思いを語った。
後半の議論では、2グループに分かれ、影山氏のレクチャーを踏まえて、例えばこうしたクルミドコーヒーのような場づくりを、大企業や行政はどうしたら生み出すことができるのか等、意見が交わされた。
プログラム
10min | 趣旨説明 | |
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60min | 影山氏によるレクチャー | |
60min | グループワーク(前半15minは自己紹介) | |
20min | 発表・まとめ |
ワークショップの成果
今回のWSは、前回(#09)と同様に、何かしらのアウトプットをモノとして出すことではなく、影山氏の話を受けて、参加者が小グループで議論し、それぞれの理解・思考を深めてもらうことを目的とした。
実施後の参加者アンケートでは、「小さいところから街を変えていくというアプローチは、自分の行いたいことと重なり、とても勉強になりました。大企業や行政がこれをふまえて何ができるのかということも考えさせられました」「人の交流を促進するという考え方について深める機会になりました」といった声がきかれ、各人が理解を深められたようである。
ふり返り
影山氏のレクチャーとそれを踏まえた小グループでの議論により、参加者に、改めて都市やまちについて考えるきっかけを与えることができたと思われる。
前回(#09)と今回のWSは、単にレクチャーを聞くだけではなく、後半に付箋を使っての簡単なグループワークという構成にし、他の人とのインタラクティブな議論も経験できるようにした。WSの仕掛けとしてはきわめてシンプルではあるが、こうしたインタラクティブな議論の場をつくることで、各テーマについて理解を深められると思われる。
アイテム | 模造紙 |
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開催日時 | 2014.3.11(火)18:00-20:30 |
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場所 | 東京大学本郷キャンパス工学部14号館2階222(DUE Lounge) |
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参加者・人数 | 参加人数:14名 |
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講師/ファシリテーター | 講師:影山知明 |
原稿執筆:後藤智香子