Designing Regenerative Tokyo: A Roadmap Toward 2025

After a period of rapid economic growth, Tokyo grew quickly and became a huge metropolis. However, we are now in a period of stagnating growth and facing various problems. We now need to think about how to ‘regenerate’ Tokyo.

Our second URBAN×ICT workshop offered an opportunity for students to develop integrative urban regeneration programs for Tokyo using their diverse academic backgrounds. This workshop allowed the students to recognize the differences and similarities regarding their understandings of Tokyo. The workshop began with a lecture called ‘Tokyo Community Development Planning and Workshop: Historical and Theoretical Perspectives’ by Professor Hideki Koizumi. Following that, students worked in groups of seven people to deliver Tokyo 2025 regeneration proposals related to everyday life. The process of the group work was as follows:

1. Self-introduction: students shared their name, major, the theme of their thesis

and what they liked about Tokyo.

2. Discussion of problems in Tokyo: their ideas were written on blue Post-it notes.

3. Discussion of resources in relation to these problems: their ideas — focussed

on people, technology, culture and nature — were written on pink Post-it notes.

4. Design of urban regeneration programs for the Tokyo of 2025.

5. Write a ‘day in the life’ story set in 2025.

Although we did not have sufficient time for discussion within the groups, the students came up with unique stories through their collaborative work. The titles of the stories were as follows:

– A New System for Decreasing Garbage Using Convenience Stores

– United Community: Shared House & Shared Sento

– Green Rich Tokyo: Bonsai Park

– Sento Revival: Public Baths as a Community Space   

企画の背景

戦後、高度経済成長期を経て東京は急速に成長し、巨大都市となった。しかし今日、成長期から成熟期へとシフトするなかで様々な課題が浮かび上がり、東京という都市をどのような理念と方法で再生するのかが問われている。そこで、2回目のURBAN×ICTは、今から約10年後の2025年の東京の理想像とそこに至るまでのプログラムを考えるWSとした。

また、グループワークは異分野の学生同士で行うこととし、自分とは異なる専門性を有する人からは2025年の東京がどのように見えるのか、その違いや共通点を認識してもらうことも狙いとした。

どんなワークショップ?

*まちづくりWSの特殊性や日本の都市・集落再生とワークショップの歴史的展開等について、「まちづくりとワークショップ:歴史と理論」と題したレクチャーを実施。

*その後、学生は6〜7人で1組・4つのグループに分かれて、下記の流れでグループワークを行った。自己紹介→課題認識の共有→課題に関連したリソースの洗い出し→協働による再生プログラム→再生の姿(2025年の東京)を物語としてまとめる。

*提案には、「暮らしのイメージ」として「主人公は誰?」、「誰が、いつ、どこで、何をするのか?」といった内容を含めてもらった。

*提案の形式は、スライド5枚とした。また、議論の経過の説明の際には、大きな付箋も使用可とした。

プログラム

5min

趣旨説明

20min

講師によるレクチャー

80min

グループワーク(前半15min自己紹介)

45min

発表・まとめ

ワークショップの成果

・グループワークのアウトプットとしての提案のタイトルは次のとおりである。

— コンビニを活用したゴミ削減のためのシステム提案
— 有縁 community
— Green Rich Tokyo(Bonsai park)
— 銭湯再生

・1グループあたりの人数が多く、議論に時間がかかるにもかかわらず十分な作業時間をとることができなかった。しかし、事前に指名しておいた各班のファシリテーターの努力で、いずれのグループからもユニークな研究提案があった。

ふり返り

・異分野の学生たちが協働しながら東京の未来を考えるということについては、WS後に実施したアンケートでも「多数の人が集まると考えたことなかった視点からのソルーションが出てくることを感じて楽しかったです」といった意見が多くみられ、各人得るものがあったと考えられる。

・アウトプットしての提案は、いずれもユニークなものであった。「人のつながりを再生する」ことを狙いとする提案が多くあったことも、興味深い点であった。また、提案をまとめるにあたって、各グループのファシリテーターがうまくメンバーの意見を拾い上げ、集約していた。

・1グループあたりの人数が多いわりには作業時間が短かった。今回は全体の参加者が多かったためやむを得ないが、次回以降はできるだけ考慮したい。

・当初、本WSは日本語と英語を場面によって使い分けるということを想定しており、チラシにも「言語:日本語と英語」と表記していた。しかし、実際に始まってみると、両方可能とすることで、グループワークの際に逆に混乱してコミュニケーションがスムーズにいかなかった班があったように見受けられた。このような経験は教育上意味があることだが、一方で短い時間でアウトプットを出すことを考えると、初めから日本語か英語、どちらかに統一するという方法もあり得たように思う。

アイテム

テーブルトップ(大きな付箋)
付箋
コンピュータ

開催日時

2014.6.10(火)18:00-20:30

場所

東京大学本郷キャンパス工学部2号館9階92B教室

参加者・人数

参加人数:27名(見学者1名)
大学総合研究センター1名、ITASIA Program1名、社会学1名、学際情報学11名、新領域創成科学1名、都市工学4名、まちづくり大学院4名、看護学1名、経済学1名、公共政策学1名、他教員1名

講師/ファシリテーター

講師:小泉秀樹
(東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻教授)
ファシリテーター:後藤智香子
(東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻特任助教)
運営スタッフ:宋知苑(ソン・ジウォン)
(東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻博士課程GCL RA)

原稿執筆:後藤智香子