Find and Utilize Unique Resources in an Urban Area

There are various resources in urban areas. For the purposes of urban regeneration and revitalization, how can we find, express and use them?
The lecturer, Mr. Miura, is a member of the team that publishes the free paper “Fuka-sugi”. The paper covers the Suginami-ku area of Tokyo. “Fuka-sugi” means “too deep,” and the paper highlights the various and unique resources in that area. For example, unique fonts on a sign, or old mailboxes, etc.
In this workshop, Mr. Miura first introduced the content and the background of the paper. After that, students divided into three groups and discussed how to find and use resources in urban areas.

企画の背景

 地域には多様な資源が存在している。地域再生のためには、そのような地域にあるさまざまな資源をどう読み解き、表現し、活用すればよいのだろうか?
 三浦展さんは、自身が呼びかけ人となり、2015年3月に杉並を深く探訪するフリーペーパー『ふかすぎ』を発行した。発行に秘めた思いとは? どんな資源に「深く」着目したのか? 前半は三浦さんにお話いただき、それを踏まえて、まちの資源を読み解き、表現し、さらにまちづくりや地域再生に活用する方法について多様なアイデアを生み出したい。

どんなワークショップ?

 はじめに、三浦さんに『ふかすぎ』発行の背景、内容について解説いただいた。普通は見落としてしまいそうな街にあるいろいろなモノに着目して、それを深く調べたり、悉皆的に収集しながら、地域の資源として紹介していた。例えば、古いポストや階段、看板のフォントなどである。
 後半は、学生に三つのグループに分かれてもらい、三浦さんの話をもとに地域資源の発掘や活用の方法について議論をし、最後にお互いに発表をし合った。

プログラム

10min

趣旨説明

60min

三浦さんのお話し

60min

グループワーク

10min

発表

10min

ふり返り・まとめ

ワークショップの成果

どういったものが地域の資源となり得るかという点については、「人・個性を感じられるもの」「ストーリーがあるもの」「ディティール」「感覚を駆使して見つけるもの」等という視点が出た。また、発信・活用の方法については、「SNS」「ラジオ」のほか、「とにかく一度来てもらう」等の意見も出た。

ふり返り

さまざまな専攻の学生に参加してもらったが、はじめに講師のレクチャーがあり、また実際に作成された冊子が手元にあったことで、イメージを共有しやすく、議論もしやすかったように見受けられた。
次の展開としては、実際のまち・都市で同様のことを考えてみる、ということであろう。これについては、2015年度であればWS-16(「WS-B」として開催)で、本郷・湯島地域を対象に、地域資源の発掘と活用方法について検討をした。

アイテム

模造紙、ポストイット、ペン、冊子『ふかすぎ』

開催日時

2015.5.29(金)16:30 - 19:00

場所

東京大学工学部14号館141教室

参加者・人数

10名
GCLコース生4名(都市工学1名、情報学環2名、電子情報学1名)、都市工学3名、建築学1名、他大・社会人2名

講師/ファシリテーター

講師:
三浦展(カルチャースタディーズ研究所主宰)

ファシリテーター:
小泉秀樹(東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻 教授)
後藤智香子(東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻 特任助教) 

原稿執筆:後藤智香子