Connecting Urban and Rural Areas through the Sounds of Forests

‘Forest Notes’ is the service, and also the product name of a speaker that allows listeners to hear the sound of forests in real time. The service uses sound to open inter-regional communication between people in rural and urban areas.
In this workshop, the developers and staff behind ‘Forest Notes’ introduced the speaker, explained the production process, the features of the product, and some activities it is used for. Then students divided into two groups and discussed other potential uses of this service and the speaker.

企画の背景

 音を通じた地域間連携の試みが始まっている。具体的には、日本の農山村の四季折々の音をリアルタイムに配信するサービスおよび木製スピーカー「Forest Notes」である。
 今回は「Forest Notes」プロダクトチームの皆様にお越しいただける機会を得たので、製品に込めた思い、製品化に至るまでのプロセス、製品の特徴等をご紹介いただき、地域での活用方法についてアイデアを出し合うことをねらいとする。

どんなワークショップ?

 はじめに、「Forest Notes」開発の担当者から製品に込めた思い、製品化に至るまでのプロセス、製品の特徴などをご紹介いただいた。あわせて、実際に「Forest Notes」の製品に触れてみた。その上で、二つのグループに分かれ、プロダクトチームの皆様にも各グループに加わっていただき、地域での活用方法についてアイデアを出し合った。

プログラム

10min

趣旨説明

60min

Forest Notes開発担当者のお話

60min

グループワーク

10min

発表

10min

ふり返り・まとめ

ワークショップの成果

森の音の都市での活用について、さまざまな具体的なアイデアが出た。たとえば「ストーリーを消費する」をテーマに、子育てにおけるライフストーリーのさまざまなシーンに森やその音を使うというアイデアである。具体的には、交流先の地域から記念樹をいただき、それが大きくなったらスピーカーをつくり、交流先の地域の森の音を赤ちゃんを癒すためのBGMとして使う、といったものである。

ふり返り

さまざまな専攻の学生に参加してもらったが、はじめにForest Notes開発担当者のレクチャーがあり、また実際の木製スピーカーが手元にあったことで、イメージを共有しやすく、議論もしやすかったように見受けられた。柔軟なアイデアが次々と出て、開発担当者も、「社内ではなかなか得られないアイデアばかり」と驚いていた。
また、実際に販売されている製品の開発秘話などを担当者から聞く機会も多くはないため、レクチャーそのものも学生にとっては意義あるものだったと思われる。
さらに、途中、浅見徹先生(電子情報学)も飛び入りで参加してくださり、関連研究の紹介や学術的な位置づけなどについても指摘をいただいた。

アイテム

模造紙、ポストイット、ペン、Forest Notes

開催日時

2015.6.19(金)17:00 - 19:30

場所

東京大学工学部14号館145教室

参加者・人数

11名
GCLコース生5名(都市工学1名、システム情報学1名、創造情報学1名、公共健康医学2名)、都市工学4名、社会人2名

講師/ファシリテーター

講師:
株式会社JVCケンウッド・デザイン Forest Notesプロダクトチームの皆様

ファシリテーター:
小泉秀樹(東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻 教授)
後藤智香子(東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻 特任助教) 

原稿執筆:後藤智香子