First step of workshop

This workshop conveyed the basics and principles of workshop design for beginners.

First, I explained the three elements required to make a focused workshop: “concept,” “content” and “logistics.” Next, I explained the time elements that make up a workshop: “introduction,” “hands-on,” “reflection” and “wrap-up.”

By the end of the workshop, participants gave the impression that they understood these elements of workshop design. Participants hadn’t noticed these elements when they had previously participated in workshops. It was great that
students recognized these elements.

企画の背景

GCLに入って、初めて「ワークショップ」というものに触れる学生も存在していることや、所属するコミュニティによってワークショップの語の想定される範囲が異なることは、十分に考えられる。GDWSとして、学生自身がワークショップを企画し運営することができるようになるために必要と思われる基礎的な知識を伝達することを目的として開催されたレクチャーである。

どんなワークショップ?

 ワークショップを構成する要素について分解して説明を行った。具体的には「イントロダクション」「ハンズオン」「リフレクション」「ラップアップ」といった具体的な構成要素について説明し、その意義や、ワークショップデザイン上必要になる知識を伝達した。また質疑の時間を多くとり、ワークショップに対する疑問を解消するための時間に充てた。

ワークショップの成果

ワークショップにそもそも参加したことが無い受講者もいたので、「概要はおおよそ把握することができた」「ワークショップをデザインする際に、どんなことから考え始めれば良いのかわかった」という感想が聞かれた。
主にM1生を想定してつくったレクチャーであったことと、これまでワークショップに参加したことがない人も受講生に含まれていたということだったので、まずは背景にある考え方だけを伝えるにとどめた。今後、受講者たちがWS A Medium / Largeを経験していく中で、本ワークショップで理解した「体験のデザイン」について、メタ思考的に思いを巡らせてもらえると学習効果が一層高まると期待される。

ふり返り

ワークショップについて初めて触れる人にとって、ワークショップというダイナミズムを伴う営みは、掴みどころのない奇異なものとして印象を持たれることが多い。
実際には「経験・体験のデザイン」の考え方に基づく、設計に裏付けされたプログラムなのだが、ワークショップに参加している最中には、参加者に設計が悟られることは避けるべきなので、なおさら「なんとなく」進んでいるように見えるだろう。このことは、映画や演劇がその構成を気づかれないように設計されていることに近いと言える。実際にワークショップをデザインする側に回ったときには、上記の設計を行わなければ有意義なプログラムをデザインすることは不可能である。このことの意義を概説するプログラムを、もう少し増やしていくべきかもしれない。

アイテム

PC、プロジェクター

開催日時

2016.6.10, 17(いずれも金)

場所

東京大学工学部2号館92B教室
東京大学大学院情報学環福武ホール

参加者・人数

6名
(健康科学・看護学1名、電子情報学2名、知能機械情報学1名、公共政策学2名)

講師/ファシリテーター

会田大也(東京大学大学院GCL GDWS 特任助教)

原稿執筆:会田大也