Clinical question work shop in emergency and critical care medicine

There are many “questions” in each field. In medicine, these are called “clinical questions”. Since medicine is a highly specialized field, “clinical questions” can only be found by medical professionals who are experts in their respective fields. However, even if medical professionals have “clinical questions”, it is very difficult for them to solve “clinical questions” due to their busy schedule and unfamiliarity with statistical analysis. On the other hand, clinical epidemiologists (biostatisticians) have the means to solve questions, but do not have clinical questions. Therefore, we have started this workshop with the aim of providing a place to connect medical professionals and clinical epidemiologists in order to bridge this gap. We called for this workshop on the mailing lists and Facebook of medical professionals. Each time, two healthcare professionals presented their own clinical questions. We then formed 3-4 groups of 4-5 participants and a clinical epidemiologist, and had a group discussion to convert each clinical question into an appropriate research question. This workshop was held a total of 15 times from June 27, 2018 to September 8, 2021, with a total of more than 300 healthcare professionals participating. The participants who presented their own clinical questions were actively engaged in writing papers, and 10 papers have already been published from this workshop. We plan to continue to hold this workshop in the future.

企画の背景

社会にでると、各専門分野には“その分野のなぞ“がたくさんあることに気が付きます。医療ではそれをクリニカルクエスチョン(臨床疑問)と呼びます。医療は専門性が非常に高い分野のためクリニカルクエスチョンはその道の各専門である医療従事者でないと見えませんし理解もできません。しかしながら各医療従事者が多様性に富んだ多くのクリニカルクエスチョンをかかえ解決したいと思っていまても、なぞ解きの手段としての因果推論や統計解析が難しく、また忙しい日々に忙殺され過ぎ去ってしまっているのが現状でした。逆に臨床疫学家(医療統計家)はなぞ解きの手段は持っていますが、クリニカルクエスチョンが上述の理由でありませんし理解できません。このギャップを埋める医療従事者と臨床疫学家を「つなぐ」場を提供することを目的として本ワークショップをはじめました。

どんなワークショップ?

医療従事者が所属するメーリングリストやFacebookで”救急・集中治療分野におけるクリニカル・クエスチョン検討会”の呼びかけを行い、クリニカルクエスチョンを持っている医療従事者を募りました。毎回2人の医療従事者に自らのクリニカルクエスチョンを発表していただきました。その後参加者4-5人と臨床疫学家1人のグループを3-4組ずつ作成し、各クリニカルクエスチョンを適切な研究課題(リサーチクエスチョン)に変換するグループディスカッションを行っていただきました。最後に各グループのリサーチクエスチョンを発表ならびに質疑応答を行い、医療ビッグデータを用いた研究の実現可能性が高ければ、発表者自らが臨床研究を行うことに対しても引き続き支援しました。2018年6月27日から始まった本ワークショップは当初は対面で行っていましたが、途中からzoom開催となる2021年9月8日までに計15回の開催をしました。今後も継続して開催する予定です。

プログラム

10min

はじめの挨拶とグループディスカッション方法の説明

10min

持ち込みクリニカルクエスチョンの発表

10min

クリニカルクエスチョンに対する質疑応答とブレークアウトセッション準備

35min

グループディスカッション(最初の5minでアイスブレーク)

5min

休憩

40min

発表と質疑応答(各グループ発表5分質疑応答5分)

10min

終わりの挨拶

extra

雑談タイム(自由参加、参加者から感想を聞いたり研究相談をしたり)

ワークショップの成果

開催回数15回
合計参加者数 308名
持ち込みクリニカルクエスチョン発表者数 28名
Published Paper 9本
・Kawamura I, et al. Patient characteristics and in-hospital complications of subcutaneous implantable cardioverter-defibrillator for Brugada syndrome in Japan. J Arrhythm. 2019;35(6):842-847.
・Takiguchi T, et al. Vasodilator Therapy and Mortality in Nonocclusive Mesenteric Ischemia: A Nationwide Observational Study. Crit Care Med. 2020;48(5):e356-e361.
・Hayashi K, et al. Clinical Effect of the Acrylonitrile-Co-Methallyl Sulfonate Surface-Treated Membrane as a Cytokine Adsorption Therapy for Sepsis due to Acute Panperitonitis: A Retrospective Cohort Study. Blood Purif. 2020;49(3):364-371.
・Kitamura T, et al. Patient characteristics, procedure details including catheter devices, and complications of catheter ablation for ventricular tachycardia: a nationwide observational study. J Arrhythm. 2020;36(3):464-470.
・Miyakuni Y, et al. Angiography versus colonoscopy in patients with severe lower gastrointestinal bleeding: a nation-wide observational study. Acute Med Surg. 2020;7(1):e533.
・Takiguchi T, et al. Intermittent versus continuous neuromuscular blockade during target temperature management after cardiac arrest: A nationwide observational study. J Crit Care. 2021;62:276-282.
・Kitamura T, et al. Safety and effectiveness of intracardiac echocardiography in ventricular tachycardia ablation: a nationwide observational study. Heart Vessels. 2021;36(7):1009-1015.
・Furuya H, et al. Prognosis and treatment of myositis-associated severe interstitial lung disease: A descriptive study using a nation-wide inpatient database in Japan [published online ahead of print, 2021 May 10]. Arthritis Care Res (Hoboken). 2021;10.1002/acr.24646.
・Nakamura K, et al. Intravenous cyclophosphamide in acute exacerbation of rheumatoid arthritis-related interstitial lung disease: A propensity-matched analysis using a nationwide inpatient database. Semin Arthritis Rheum. 2021;51(5):977-982. doi:10.1016/j.semarthrit.2021.07.008

ふり返り

今日までに合計15回も本ワークショップを継続することができたのが非常に良かったと思います。最初のうちは自分のファシリテーターとしての能力も低く、主催者として皆に満足してもらえるワークショップだったかどうかとても不安でした。しかしながらファシリテーターとして必要なノウハウをGCLGDWSのWSで学ばせていただく機会があったのが自分にとって非常に幸運なことでした。毎回アイスブレーキングも行っていたので初対面の方たちでもグループディスカッションの雰囲気は終始活気あるものとなっていました。毎回ワークショップ終了後に懇談会と称した飲み会を開いていたのですが、参加者からの本音のフィードバックをいただくことができワークショップのさらなる向上につながっていたんだなと思っております。とても嬉しいことに本ワークショップはリピーターをしてくれる参加者が非常に多く、その中からはグループディスカッションのファシリテーターとしての役割を担っていただける方も登場しました。ワークショップを開催する仲間がどんどん増えることによって、レベルの高いワークショップを継続して行うことができるようになりました。救急集中治療分野における本ワークショップのようなアクティブラーニングの場は他になく、参加していただいた方の満足度は総じて非常に高いものでした。また救急集中治療分野での本ワークショップでの知名度も向上しはじめ、私に同様のワークショップの開催の相談がきたり、たくさんの方から研究の相談もいただけるようになりました。多くの医療従事者のみなさんが論文作成にも取り組んでくださり、大きな成果をあげることもできました。以上から振り返るとワークショップを開催したことによって自分は当初想像していた以上の成果を得ることができたと思っています。そして何より一緒に研究を行う多くの仲間ができたことが今後の一生の宝となると考えています。本ワークショップについては今後私が在学中は継続しようと思っています。将来的には本ワークショップでの経験を生かして、学会手動での研究会に発展させたより大きな仕事につなげていけたらと考えています。

アイテム

第1回から第7回まで ホワイトボード、構造紙、ポストイット、ペン
第8回以降 zoom、パワーポイント

開催日時

第1回:2018年6月27日
第2回:2018年8月8日
第3回:2018年9月19日
第4回:2018年10月24日
第5回:2018年11月28日
第6回:2019年12月11日
第7回:2020年2月19日
第8回:2020年7月8日
第9回:2020年9月9日
第10回:2020年11月4日
第11回:2021年1月13日
第12回:2021年3月10日
第13回:2021年5月12日
第14回:2021年7月7日
第15回:2021年9月8日

場所

東京大学本郷キャンパス医学部2号館~zoom

参加者・人数

合計10~30名/医療従事者

講師/ファシリテーター

講師/ファシリテーター:
大邉 寛幸(東京大学大学院医学系研究科臨床疫学・経済学)
中島 幹男(東京大学大学院医学系研究科臨床疫学・経済学)
笹渕 祐介(自治医科大学データサイエンスセンター)
康永 秀生(東京大学大学院医学系研究科臨床疫学・経済学)

原稿執筆:大邉 寛幸