Musical intrument interface design with tangible markers and pressure-sensitive sensor array
Prototyping a physical interface requires much effort and time to make an working example. In this workshop, we will learn how to make use of tangible markers and pressure-sensitive sensor array to rapidly prototype an tangible interface. Workshop participants are requested to make a prototype of electronic musical instruments in two days. After the workshop, the participants will learn how to effectively design interfaces in a limited time.
企画の背景
本ワークショップの目的は電子楽器におけるインタフェースとは何であるかについて考え、触って演奏できる楽器インタフェースのプロトタイプを作ることである。一般的にインタフェースのプロトタイプを作るにはアイデア出し、構造と回路の設計、ハードウェア、ソフトウェアの制作など複雑で時間のかかる過程が必要である。
このワークショップでは、GCLの博士研究の一環として実施している凹凸マーカと圧力センサをツールキットとして提供することで、短時間でインタフェースのプロトタイピングが可能になるかを検討したいと思う。題材として電子楽器を選んだ理由としては、音という直感的なフィードバックによりプロトタイピングプロセスを素早く繰り返すことができるためである。
どんなワークショップ?
参加者はGCLと東京大学内で募集をかけ、最終的に学生、教員を含む8人を集めた。参加者を2人の4チームに分け、それぞれのチームで一つの楽器のプロトタイプを作ってもらった。
1日目は電子楽器に関するインタフェースの基礎知識に関する教示を先に行った。次に凹凸マーカと圧力センサの仕組みに関する説明をし、センサの特性に関して理解してもらうためセンサの上にいろんな物をおいてそれを当てるゲームをアイスブレイクとして実施した。加えてグループワークにおけるコミュニケーション、マネジメントスキルに関するファシリテーションをしながらグループで楽器のアイデアを出してもらった。最後に中間発表を行いグループ間でアイデアを共有させた。
2日目は主にインタフェースの制作に時間を使ってもらった。必要に応じて開催者からツールに関するサポートを行った。最後に発表会を行い、お互いの楽器を体験する時間を設けた。
プログラム
Day 1 | ||
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20min | イントロダクション | |
10min | 自己紹介 | |
30min | 凹凸マーカとシステムの仕組み説明 | |
20min | アイスブレイク | |
10min | 個人ワーク | |
20min | グループワーク | |
10min | 休憩 | |
30min | アイディエーション | |
20min | 中間発表 | |
10min | 次回に向けたアナウンス | |
Day 2 | ||
10min | アナウンス | |
110min | グループワーク | |
60min | 発表会とTouch & Try |
ワークショップの成果
ワークショップの成果として、従来の型にとらわれない様々な形の楽器インタフェースのプロトタイプを作ることができた。例えば手だけでなく、足でこすって演奏したり、建物の柱を利用して演奏したりと様々なアイデアの楽器が実現できた。また、プロトタイピングのために使ってもらったツールキットに関しても、参加者からの様々なフィードバックを得た。これらの意見を今後の改善に生かす予定である。
ふり返り
本ワークショップを通じて、アイデアを広げるためのワークショップの設計について理解することができた。具体的には、短時間でグループでアイデアを出しまとめるための手法やファシリテーション方法に関しての知識を身につけることができた。
また、自分が作ったツールを開発段階でいろんな人に見せて意見をもらう機会は中々得ることができない。ワークショップを経てその機会が得られて良かった。参加者からもらった意見をもとに今後もツールの改善を続けていきたい。
アイテム | PC、プロジェクター、凹凸マーカ、圧力センサパッド、付箋、マーカーペン、アーテックブロック、綿、スポンジ、風船、ストロー、ハサミ、カッター、テープ、紙コップなど |
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開催日時 | 2019年2月7日 13:00 – 16:00 |
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場所 | 情報学環オープンスタジオ(中山未来ファクトリー) |
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参加者・人数 | 合計8名 / 東京大学 学部生・大学院生・研究員・教員 |
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講師/ファシリテーター | 韓 燦教(東京大学大学院情報理工学系研究科電子情報学専攻) |
原稿執筆:韓 燦教