A Drone × Urban and Rural Improvement Workshop

A drone, unmanned air vehicle, have various potential in urban and rural improvement. Although we can imagine a flying drone easily, its current technology is not known very well. Without knowing a current drone technology, it is difficult to think practical use of a drone.

This workshop was carried out at the University of Tokyo on June 11, 2016. Our aim was to think practical use of a drone after knowing a current drone technology. In addition, the workshop was supported by G-Force Inc., a dealer in drones. Five students (Tokyo University of Technology) helped the beginners to operate drones.

The workshop was divided into six stages. In the first stage, an outline of a drone technology was shown. In the second stage, all participants operated drones in the room and in the outdoors of the campus. In the third stage, a current drone technology was shown by Mr. Ehara, a specialist in a drone. In the fourth stage, problems to be solved in urban and rural improvement were shown. In the fifth stage, all participants discussed practical use of a drone positively. The sixth stage was showing the results of their discussion and thinking backward.

We think that the second stage, operating drones, made the participants’ attitude more positive. Even in a short workshop, moving participants’ hands is very important. Although we evaluate their active discussion highly, they did not get even a rough draft for concrete and practical use. We have to increase time for the discussion or think an effective devise for participants’ concrete discussion.

企画の背景

都市農村整備の現場では、近年、「ドローン」と呼ばれる無人航空機の活躍が大きく期待されている。ニュースに登場することも多く、ドローンをイメージすること自体は容易である。しかし、近年、劇的に進化したドローン技術についてはあまり知られていない。「昔のラジコンヘリ程度」と考えている人も少なくないであろう。実際のところ、最新の技術を知ることなく、ドローンの活用を考えることは容易ではない。

どんなワークショップ?

このワークショップの目的は、最新のドローン技術を概観し、ドローンの活用方法を考えることである。株式会社ジーフォースから機材(ドローン)が貸与された。ドローンに明るい東京工科大学の学生5名が実機操縦を指導した。

段階1:ドローン技術のアウトラインが紹介された。
段階2:屋内と会場前の屋外でドローンの実機操縦を行った。機材の破損を防止するため、ゴムシートを敷いた。なお、東京大学本郷キャンパスは人口集中地区であり、飛行が制限されている。屋外での飛行は、制限を受けない軽量ドローンに限定した。
段階3:ドローンの専門家である江原氏から、最新のドローン技術が紹介された。
段階4:都市農村整備の課題が紹介された。
段階5:参加者全員でドローンの活用方法について活発に議論した。
段階6:議論のまとめ、ワークショップ全体のふり返りを行った。

プログラム

13:00 - 13:20(20min.)

趣旨紹介・自己紹介

13:20 - 13:35(15min.)

ドローン技術のアウトラインの紹介

13:35 - 14:20(45min.)

ドローンの実機操縦

14:20 - 15:30(70min.)

ドローンの最新技術の紹介(江原氏)

15:30 - 15:45(15min.)

都市農村整備の課題の紹介

15:45 - 16:00(15min.)

休憩

16:00 - 16:40(40min.)

ドローンの活用方法に関する議論

16:40 - 17:00(20min.)

議論のまとめ

17:00 - 17:05(5min.)

ワークショップ全体のふり返り

ワークショップの成果

議論の結果、ドローンの活用に関する着眼点を得ることができた。主なキーワードは次のとおりである。農業、クマ、スズメバチ、船、伝書ドローン、一時的な基地(無線)、墓参り、見守り、選挙、シカ、タケノコ、屋根の雪など。

ふり返り

実機操縦は操縦能力の向上だけでなく、アイスブレイクや士気の向上にも貢献したと考えている。このような短期間のワークショップであっても、実際に手を動かすことは非常に重要といえる。議論自体は活発であり、大いに評価している。ただし、肝心の活用方法については、おおまかな下書きすら描くことができなかった。対策としては、次の二つが考えられる。(1) 議論の時間を増やす。(2) 具体的な議論を促進するための仕掛け(例:話題の拡散防止)を考案する。

アイテム

ドローン、ゴムシート、模造紙、付せん、筆記用具など

開催日時

2016.6.11(土) 13:00 - 17:05

場所

東京大学農学部7号館B:231/232教室

参加者・人数

9名
(GCL学生8名、その他1名)

講師/ファシリテーター

江原正規(東京工科大学・実験講師)
齋藤晋(国土利用再編研究所・副理事長)
櫻井英世(株式会社ジーフォース・代表取締役)
林直樹(東京大学・特任准教授)

原稿執筆:林直樹